シェア6割超! 『固定金利型』のシェアが急上昇している理由とは?
最近の住宅ローン金利選択動向
先月の経済紙に『固定金利型住宅ローンの割合が59%に上昇(2013年4月~6月の調査)』との記事が掲載されていました。 直近(2013年8月)の住宅金融支援機構の調査では
・変動型:35.9% (2012年12月までは50%以上あった!)
・全期間固定型:26.3%
・固定期間選択型:37.8%
そして所謂『固定金利型』が64.1%と、明らかに固定金利型シフトへと動いてきています。
これについて、「各金融機関がキャンペーンなどで固定型を推進しているから。」との記事もありましたが、本当にそれだけでしょうか?
実はここ最近『フラット35(長期固定金利住宅ローン )』の金利が5か月連続で低下しており、特に今月(12月)は過去最低の金利(20年以下1.51%・20年超は1.80%)となっているのです。 こうしたことも影響して、今後増々『固定金利型』シフトに拍車がかかってくることでしょう。
住宅ローン金利選択には比較シミュレーションを!
現在、弊社でも多くの方の住宅ローン(新規、借り換え)のお手伝いをさせていただいています。
金利選択には欠かせない比較シミュレーションを作成する中で、常に考えなくてはいけないのが『フラット35 vs 変動金利型』のパターンシナリオです。 ご存じのように『フラット35』は実行手数料(ローン金額の2.1%が最も高い手数料)・団体信用保険料(機構団信は任意加入・年齢によっては民間生保で代用)が発生するなど、銀行ローンにはあまり例をみないコストがかかります。
しかし、おそらく最安であろうと思われる変動金利型と比較すると、10年以内に変動金利型の金利が”2%”を超える上昇がある場合では『フラット35』を選択した方が得策とのデータもあるのです。(もちろん、諸費用を含めた一定の条件シナリオですが・・・。)
いよいよ金利上昇か?
この”2%”ですが、どこかで聞いたことがあるような数字ではありませんか?
そう、『アベノミクス』でのインフレ目標数値です。 もちろん、このインフレ目標値と変動金利型住宅ローンとの金利と常に連動するわけではありません。 ですが、最近の株価・為替等々の市場動向を鑑みると、ここ10数年来言われ続けてきた金利上昇がいよいよという感じがしますね。
ライフプランを勘案し、慎重な選択を!
通常、景気が上向くと予想する場合は固定金利、景気が下がることを予想する場合は変動金利を選択するのが基本です。 しかし、住宅ローンは支払いが長期に渡るため、安易な選択はリスクを招く恐れがあることも忘れてはいけません。 新規・借り換え問わずしっかりとライフプランを勘案し、今一度慎重に金利選択されることをお勧めします。 金融機関の営業マンのセールストークに惑わされず、賢く住宅ローン商品を選択しましょう。
もし、このブログが参考になったと思ったらシェアしてくださいね。