公的年金だけで老後の生活は大丈夫? 今から始める「老活」のススメ!
老後生活に対して「不安有り」と思っている方は86%(平成25年生命保険文化センター調べ)。
この不安の内容のトップは「公的年金だけでは不十分」という回答です。
これにより、私たちの老後生活の最重要課題は経済面ということが容易に分かります。
この経済面の不安を取り除くには、自らが働く「就労」か、お金に働いてもらう「資産運用」かの選択となります。
もちろん、どちらを選ぶかは本人が決めることですが、老後まで働くことの是非(私は可能であれば、好きなことをしてゆっくりと過ごしたいですが…。)はともかく、生涯現役ができる職種はそう多くはありません。
健康寿命を考えると平均寿命との差は10歳前後あるので、仕事はあっても多くの方は実際に就労を続けることは現実的ではないということになります。
そこで今回は、この不安を取り除き「豊かな老後生活」を実現するための「老活」についてお話したいと思います。
この「老活」という言葉をWEBで検索すると300万以上の関連記事が出てきます。
私の記憶ではつい最近出てきた言葉だと思っていましたが、スゴイですね。
その他に、この「活」という文字を使った言葉は「就活」「婚活」「終活」などなどありますが、とある検索エンジンソフトでそれらを検索すると、なんと「老活」がダントツで関連記事が多いのです。
そもそも「老活」とはなんでしょう?
広辞苑では調べられないようですが、とある専門家の解釈では「自分らしく豊かで幸せな老後を送るために、『今』できることを考え、実行に移すこと。」簡単に言うと「終活」の前にすること!?
では、本題に入ります。
「老活」のキーワードは「お金・健康・趣味」ではないでしょうか?
そこでここでは前述したように「不安」を取り除く方策として「お金」にスポットを当ててお話したいと思います。
公的年金もどうも怪しくなってきた昨今、老後生活をいつまでもあなた(国)任せではいけません。
一般的には老後生活の1か月の不足金額は5万円とも言われています。
この金額を働いて補うか? 資産運用で補うか? 金融資産を取り崩して補うか? 補うための代表的な方策はこの3つですね。
しかし、働き続けるのは前述のように現実的ではありません。
また、預金取り崩しはあまりにも寂しすぎるし…。この数字はあくまでも平均値ですので、すべてを鵜呑みにすることはできませんが、公的年金だけでは豊かな老後生活はおくれないことはお分かりいただけると思います。
この5万円ですが、老後生活を20年間と仮定すると単純合計で1,200万円となります。
その他に住宅の修繕費・医療費、そして孫への小遣い等々、どうもこの1,200万円では足りないのは否めません。
退職金などで十分な金融資産がある方は特に問題ないかもしれません…。
いや、退職金の額が多い方は現役時の給与水準も高いため、公的年金だけでは当然に豊かな老後生活はあり得ないと思います。
こうして考えると「老活」は「老」の文字があるがために晩年に活動すれば良いと思いがちですが、公的年金制度が現在より良くなることはないと思われる方は、遅くても30歳~40歳代から始める(?)ことをお勧めしたいと思います。
最後に、必要資金の具体的な金額は人それぞれ異なると思いますが、「老活」の一例として積立型の年金商品(個人年金保険・確定拠出年金【マッチング制度の利用または個人型】等々)での準備、まとまった資金の30%~50%程度は預金だけではなく中長期の社債などでの運用(比較的高格付け企業のCB【新株予約権付社債など】)また、高格付け機関が発行する外国債券(世銀債などのディスカウント債・利付債など【通貨選択が重要】)等々のペーパーマネーでの運用、そして投資用不動産・金などへの現物投資などなど、まだまだ比較的リスクの低い金融商品は数多くあります。
金融セミナーなどへの積極的な参加で金融リテラシーの向上を図りチャレンジすることも大切なことだと思います。
その他、資産運用は投資だけではありません。
住宅ローン、生命保険そして光熱費等の恒常的出費項目の見直し改善も大変有効だと思いますので、ぜひ出来ることから実践されることをお勧めします。
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