本当にお得? 疾病保障付住宅ローンを考える!


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まずは金利のお話からですが…このところの金融機関の住宅ローン金利はスゴイものがありますね。突出しているのが、2014年1月現在ですが、3年固定金利では0.3%、5年固定金利では0.4%(2月の金利は一部若干引き上げたようですが…)の金利を提示している金融機関があるようです。

こうなると金融機関も消耗戦を余儀なくされますね。
ここまでする狙いは何でしょうか?もちろん住宅ローンを獲得することは良好な運用先を確保することですが、それ以外に家計のメイン化(給与・年金振込口座の獲得→低コストの預金吸収、公共料金、クレジットカード等の引き落としなど→役務収益の確保)を図ることが大きな目的のひとつだと思います。

そのほかに考えられるのが、ここでいう金利タイプは何れも2~5年の短期間のみの優遇です。この期間が終了後にはおそらく金融機関にとってリスクが低い変動金利型への移行という流れだと思います。こうした変動への流れに向かうと考えているのが、全体の半数以上?と見込んでいるのだと思います。こうなれば、金融機関の思惑通り?のシナリオに…。

では、借りる側にとってはこうした金利タイプに最も適している方はどんな方でしょうか?
ある程度、自己資金があり、返済期間も20年以内と比較的短期でかつ2~5年間の返済負担をできるだけ減らしたい方…例えば、この期間だけは教育資金などが大きな負担となり、この期間さえ終われば家計収支が改善するなどのライフイベントがある方またはこの期間は子育てでこの期間後に職場復帰が見込まれる方など…。そうです。私も息子が大学進学時に住宅ローンの金利タイプを変更しました。せっかく金融機関が与えてくれたチャンスを上手に活用したいものですね。

さて、金利の話はこれぐらいにして、本題の金融機関が生き残り(?)を掛けて考えた商品のひとつ、特定の病気にかかった際にローンが減額または免除される疾病保障付の住宅ローンのお話をしたいと思います。この疾病保障付住宅ローンは金利の上乗せ幅が0.15%(キャンペーン時期)または0.3%が一般的だと思います。そこでこの金利がどのようなインパクトがあるのか確認するために下記の表を作成してみましたのでご覧ください。

前提は住宅ローン3000万円、返済期間30年とした場合の試算です。

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この保険の大きな魅力のひとつに、がんになったらローンが保険で完済される仕組み(商品名が表面上同様の住宅ローンでも保障内容が異なる類似商品には十分な注意が必要となります。)です。
では、返済中にがんに罹患するリスクはどの程度あるのでしょうか?
下記にそれに関するデータを「独立行政法人国立がん研究センタ―がん対策情報センター」の最新がん統計(URL:http://ganjoho.jp/public/statistics/pub/statistics01.html)から抜粋させていただきましたのでご覧ください。

 

現在年齢別がん罹患リスク

例:現在40歳の男性が20年後までにがんと診断される確率=7%

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現在年齢別がん死亡リスク

例:現在40歳の男性が20年後までにがんで死亡する確率=2%

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いかがですか、住宅ローンの多くは30歳代~40歳代に契約し、30年後前後に完済します。
この期間にがんに罹患し、住宅ローンの返済に支障をきたすリスクをどう考えるかになります。また、保険料が(金利差による資金負担分)妥当か? あるいは考え方しだいですが、住宅ローンの完済というより、り患した時の治療費に重きをおいた民間生命保険会社の充実した商品はないかなどを検討するのも一考かと思います。
ここではがんについてのみのお話でしたが、その他の疾病でも一定の条件で保障されますが、支払条件を十分に把握したうえでお決めになることをお勧めします。

住宅取得については資金計画が最も重要なことのひとつでその中心が住宅ローンだと思います。
この住宅ローンの条件…金利?その他付随サービス?どれを主に考えるかは人それぞれだと思いますが、金融商品については何れも資金面で解決できることのみです。

良く金融機関の支店長との会話でこんなことがあります。
「小林さん、住宅ローンは金利だけじゃないですよ」と「では何がありますか?」と即座に切り返すと「???」やはり金利は重要な要素だと思います。30年前のようにどこの金融機関でも同じ金利で同じサービスの住宅ローンでしたら、あまり考えることはありませんが、現在は大きな違いがあります。ぜひ、アンテナを高くしてより良い選択をしていただけることを願っています。

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